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【思考】日本が大切にするべきモノづくりの心 - コンフリクトを起こさないボーダーレス化

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新型にはいつも魅力があるように”見える”

新型とはいつの時代もトレンドに敏感な人は手にしたくなるモノであり、コンテンツである。
ただ、その新型には果たして魅力しかないのだろうか??物事を見たり考えたりするときに、「あの時は良かった」「あの頃はこうだった」という意見をいう人が多い時もあります。
けれども、必ずしもどちらか一方が必ず良いとか悪いとかではなく、どちらにもメリットが有り、デメリットが有るという思考を持つということを今日は記したいと思います。

新型のモノの魅力とは

新しい、誰も持っていない、最先端。
こう見るといいことばかりが見えてきますね。そして、いいことばかり想像しますよね。
そうです、それでいいのです。新しい物は誰も持ってないかもしれないし、あなたが一番最初につけているかもしれないです。

新しいものというものには、いつも斬新であったり、人から「いいね!」と言われ、注目の的になることも多々あります。
僕自身も新しいモノが大好きで、いつも何かを探しています。新しいモノだけでなく、サービスであったり、場所であったり、考えです。
自分が持っている考えが「新しい」と言われるのはすごく好きですし、だからこそ何かを自分で作り出したい生み出したいという気持ちが強く様々なコンテンツに手を出してきました。
そのおかげで、頭と体はいつも新しい物を追い求めています。どちらかと言えばトレンドが好きで、それを追求したくなるタイプです。

けれども、そのようなトレンドの中にもデメリットや惰性があります。

「新しい」というブランドに隠された惰性

新しいからバグはしょうがないです。新しいからちょっとやそっと壊れても、斬新で新しい試みだからしょうがないです。
確かにそうかもしれません。新しい試みは失敗が多く降り積もってきます。けれども、果たしてそれって言い訳にして良いのか??
新しいからこそ、キチンと作らなければいけない。と考えている事が多いのですが、なぜか新しいからすぐ修理に出せばいいか、保証期間内だから大丈夫か。
と考えが先走ってでてきます。なぜでしょう。不思議と「新しい」というブランドに惰性を感じ始めている自分がいます。

それには今の社会の背景が非常に濃く出ていると思います。
競合というものが存在します。競合を出し抜くためには先にリリースする、一番目に出す、世界に、世に公開する。
このような思考が強くでてきます。そして、その思考が惰性を露呈させているのではないでしょうか。

魅力と惰性

魅力があるから、惰性は仕方がない。
魅力ないから惰性ぐらいはせめて・・・。
という二者の意見がぶつかります。不思議な事に、この二者は世代や時代によって違ったりします。
僕の知り合いでは世代が祖父母レベルに行くと「魅力的かも知れないが、壊れても仕方がない」という謎の発言が見られます。
これはなぜでしょう。時代です。僕が考えるに、一昔前・・・いわゆる戦時中などは魅力的を追い求めることよりも、頑丈さや機能性を追い求めていたと考えられます。
ただ、時代が時代だけに今とは比べ物にならないくらい強度がなかったりします。当時は世界最強のモノだったとしても。

日本の繊細さという素晴らしい文化はいつの時代も生きています。
魅力と惰性、みなさんはどちらを取りますか??

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日本人の感性に合ったモノづくりを

IoTの分野で日本のハードウェアはすごく強いと考えています。
モノづくりの心を一番きちんと持っているのが日本だと僕は考えています。それだけに、ソフトウェアがもっと強ければ・・・という考えも出てくると思います。
けれども、そこは勝てないと思います。そして、それでいいのです。どちらにも長けようとしたら、どちらも弱くなります。だったらいっそのこと、どちらかに振り切ったほうがいい。
モノづくりの繊細さを持ち合わせた日本人のスピリットを今後どうやって生かしていくか、そしてそれをどのような形で激変するIT革命の中に適合させていくか。
そこが非常に大切だと考えています。

冒頭にも述べたとおり、「魅力的」とか「惰性」とかいらないんだと思います。
結果的にユーザーがつけば、それは魅力的なモノなのだと考えます。人が使わないものは魅力的ではないから使わない、使われない。
このようにして、文章にすると馬鹿らしいほどシンプルですが、これに気づいている人は・・・実際たくさんいると思います。

だからこそ、今の時代日本は特にモノづくりに力を入れていかなくてはいけないと考えています。
つい先日プログラミング教育を必修授業にするだとかいう案が出てきました。そして、それが実践されるときに日本がどのように変わってしまうのか。
そこが心配です。プログラミングに力を入れることも大事です。そして、その技術を伝えていかなくてはいけないし国産のプログラムも必要です。

ただ、問題はその考えがかなり欧米に影響されてしまっているという部分です。影響されるのはいいことだけれども、それをそのままそっくり反映しているのは非常にまずいです。
世界は変わっていきますが、変えてはいけないものもあります。

日本はモノづくり大国で生き抜ける

僕はフルスタッククリエイターになりたい、とかそういうものを目指しています。
それはなぜかというと、全体を見たいからです。新型というものを追い求めるのも、新しいカメラ、デバイス、モノに対しての興味。
そして、そのモノにカテゴリー関係なく携わって触れ合いたいからです。日本のカメラを使っていると強く感じます。
カメラだけでなく、技術が素晴らしいと感じています。

世界と戦っていくには、「強み」を伸ばす必要性が大いにあります。
海外とコンフリクトしないように、自分の強みを伸ばす。そうしないと、世界が変わった時に、また日本もそれを学んで取り入れて、適応させて、学習させて。
という膨大な量のステップを踏むことになります。

新型には魅力も惰性も必要ない

新型は過去を継承して、新しいカタチにすることが新型という概念なんだと最近は感じています。
そのため、新型のモノを手にすると必ず、何が魅力的なのか??という視点よりも先に過去の何を例にしているのか??
という思考が働きます。この思考が働いた時に人間は次を考え出します。「これがこうなら・・・じゃあ次は!」のように。

新型を買うときは是非そのような気持ちで見てみるのもいいかもしれません。

最後に

トレンドも大事です。過去も大事です。
ですが、一番大事なのは未来です。

未来を作るために何が一番大事なのか、大切なのか。
今です。今を大切に出来なかったら未来は出来ません。

だからこそ、今の日本をどれだけ今らしく良い方向へ持っていくかがキーになっています。
政治家がどうこうだとか、世界がこうだたら日本もこうするべきだ!などの意見は実際に行動してから言ってください。

実現する人は発言する前にやっています。
口が動く前に体が動くのです。そのほうが絶対速いし、確実だから。そして、失敗に終わっても納得できるから、次に活かせるから。

日本は素敵な国ですが、問題も大有りです。
けど、それは海外も同じ。視点が違うだけ。そして、隣の芝生は青く見えているだけです。
自分の領域の芝生を自慢できる自分づくりがこれからは必要です。

人こそがその国を作っているモノであり、その人がその国を伝えるモノです。